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2005-10-06 14:43

愛犬ギャル子の一生

「もう、長く生きられない」ギャル子はみるみる大きくなって、そしてみるみる太っていった。
いつの頃からか、彼女は目がない方にぺろっと舌を出すのが癖になっていた。そしてそれはずっと出続ける事に
なった。いつ見ても、どこにいても、何をしててもぺろ~っと出ていた。
ある寒い冬の日、外は雪が降り積もって庭の松の木も、つんつるてんになっているサルスベリの木も雪化粧をま
とっていた。私は何気なくギャル子を見た。ふと、いつものようにホットカーペットの上でくつろいでいたギャ
ル子の舌を触ってみたくなった。そ~っと手を伸ばして、背中を丸めて「くふん~」と幸せそうなギャル子の口
元に近づいてみた。触れた瞬間ギャル子は今までの幸せが夢だったかのようにピクッと上半身を起こして迷惑そ
うに私を見た。
彼女の舌は乾燥キクラゲのようにカリカリになっていたので私は面白くなって何度も何度も触った。彼女はその
度にうっとおしそうに舌を引っ込めた。頭をあっちに向けたり、こっちに向けたりしていたが最後にはやれやれ
とその場から退散してはこたつに潜っていった。
そう、そうだった。ギャル子は寒がりの暑がりであった。
ギャル子のトイレは家の中にあり、そこは良く日の当たる縁側の一角を占領していた。しかし彼女は日中は必ず
庭に出て用を足した。冬の寒い日は何度も何度もガラス戸のところでためらった。二度三度とためらった後に意
を決して庭に出たものだった。松の木の下で用を足し終わると、同時に、ピューッと戻ってきては震えながらガ
ラス戸を前足でカリカリ掻いた。ギャル子の足を洗うのはもっぱら父の役目であった。うちの家は裏口から入っ
たところが物置のようになっていて、そこに水道がある。ギャル子の足を洗ったり、魚の掃除をする時に使うの
だ。裏で足を洗ってもらうと台所の床をカチャカチャ言わせ、一直線にこたつに潜るのであった。
そのスピードはカールルイスも驚くであろうほどで、私たちはそんなギャル子をよく笑った。夏は夕方涼しくな
るまで庭に出ては日陰でベロを出していた。夕食近くなるといつものように裏にやってきては足を洗ってもらい
家の中に入ってきた。歩くのもだるそうで冬の元気は何処に行ったものだろうと思わせる程であった。
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  • Author:a-key
  • 島根県浜田市出身、大阪府岸和田市在住のママです。
    方言が混じって変なイントネーションなママです。

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