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2005-09-26 19:34

愛犬ギャル子の一生

愛されすぎたギャル子へ



彼女の12年は波瀾万丈であったに違いない。
なぜなら、彼女は三度目の正直で神に愛されたのだから・・・。



初めて彼女を見たのは、私がまだ中学生の時だった。
姉が以前勤めていた動物病院で出会ったのだ。動物病院は線路を渡った小高い山の途中にあった。病院からは海
が見え、潮の香りがプ~ンと漂ってくるとても良い環境だった。院長先生はとても優しくて町の評判は上々だっ
た。診察も丁寧だし、説明も分かりやすくていい、と噂が噂を呼び人や動物たちが集まっていていつも賑やかだ
った。その先生が悲しそうに、しかしきっぱりと言った。
「あんまり生きないだろうから実験で使うんだ」
そう、彼女はとても小さかったし、なにより片目がつぶれていたのだ。
不思議と気持ち悪くはなかった。とにかくかわいかった。緑色の診察台の上でプルプル震えてはいたが、片方の
目が強く光を放ち、一生懸命生きようとしていた姿が心に残った。
「どうして片目がないの?」
聞いていいものなのかどうか迷いながら私は恐る恐る聞いた。先生は慎重に言葉を選びながら、しかし冷静に言
った。
「産まれた時に他の子にひっかかれたんだ。飼い主さんがそのままにしていたんだよ。」
続ける。「そのせいで産まれた時は標準だった体重も、増えなくなっちゃってこんなに小さいんだよ。」
未熟児と思いこんでいた私は驚いた。成長不良なのだった。とにかく小さかった。姉のナース服のポケットで彼
女は遊べていたし、中学生だった私の手のひらで眠れていたのだ。
彼女の犬種はパグだった。今まで何匹も犬や猫を飼っていたがパグという種類は初めてだった。
まだ顔はそんなにくしゃくしゃではなかったが、近くでみないと黒くて鼻や口がよく分からなかった。片方の目
がキラキラしていてとても印象的だった。お腹が破裂しそうなほど大きかったのか、それとも足が短かったのか
、うつぶせに彼女を置いても足が地に着かずに前に進むことが出来なかった。足がパタパタ前後に動いて空をむ
なしく蹴った。
「ねぇ、どうせ生きないならちょうだい。」
・・・そして彼女は我が家にやってきた・・・。つづく
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  • 島根県浜田市出身、大阪府岸和田市在住のママです。
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